仕事終わりの解放感、冷えた空気、そして八王子の街に灯るオレンジ色の誘惑。向かったのは、最近の定宿ならぬ「定酒場」、酒蔵 一平。昭和の体温をそのまま残したようなその場所で、僕らは昨日、最高に贅沢な時間を過ごした。


乾杯の音。それは、今日という一日を肯定するための合図だ。冷えたジョッキがぶつかり、氷が鳴る。タブレットに映るデジタルなメニューと、店内に漂うアナログな昭和の残り香。そのギャップさえも肴にして、酔いはゆるやかに、しかし確実に加速していく。

運ばれてきたのは、黄金色に輝く厚揚げ。焦げ目の香ばしさと、薬味の潔さ。箸先で崩す瞬間の、あのささやかな抵抗感がたまらない。余計な飾りはいらない。ただ「旨い」という事実だけが、空腹と心を等しく満たしていく。これこそが大衆酒場が提示する、一つの正解。


宴の途中に合流した、カメラ仲間の「ゆうこりん」。彼女がキヤノンを構えた瞬間、酒場の空気はさらに熱を帯びる。レンズの解像度よりも、この瞬間の「温度」をどう切り取るか。シャッター音と笑い声が混じり合い、一平のBGMは最高潮に達した。カメラ談義という名の、終わらない夜。
Equipment
今夜の記憶を記録した、相棒たち。
Main Gear
Canon EOS R7
RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM
Sub Gear
Google Pixel 8
